書道・ペン字教室を開く!開業&運営徹底マニュアル・掲示板
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書道・ペン字教室の開業・運営方法、また書道やペン字に関するどんな些細な事でも質問OK!どうぞお気軽に書きこんでください。
無題
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1:しょう
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2014/06/19 (Thu) 13:40:41
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初めまして。書道教室を始め1年半です。口コミで集まった13名の生徒さん(幼、小学)をしどうしております。私は今後この仕事で食べていきたい、本業にしようと考えております。生徒数は今は木曜日のみの教室を月、水、金も開けるよう考えております。月謝が4000円です。20万は収入が欲しいので自ずと目標生徒数は定まってますが私の悩みは時間です。小学校が近い為、帰宅後そのまま通える教室というのも生徒さんには大きなメリットの様です。15時~開けておりますが、指導は一度に6名にしております。そうすると、一度にどっと押し寄せた時は待ち時間が生じ、待っている間の宿題場所を設けました。例えば15時~、16時~と時間を設定すると好きな時間に通えない、帰宅後は面倒…など生徒さんはいなくなるのかなと思います。理想は6人×3回で1日18名を教えたいと考えてます。どのようにしたらよろしいでしょうか?それと平行して教室の宣伝をしなければと。アナログ人間なのでそこが大きな壁です。チラシも配らないと不安ですし…
長々すみません。アドバイスお願いします。
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2:東宮たくみ:
2014/06/19 (Thu) 14:14:37
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しょうさん
こんにちは、書き込みありがとうございます。
一月の目標が20万で、月謝が一人あたり4000円だとすると、
200,000÷4,000=50名
となります。現在生徒さんが13名ということですので、
ざっと4倍の生徒さんがお越しにならないといけません。
結論から申しますと、月謝の設定が安いと言えます。
その対策としては、生徒さんとしての対象者をお子さんから社会人・シニアの方に
シフトすることが一つ挙げられます。
仮に、月々20万の収入があったとして、年収は20万×12か月=240万円です。
率直なところ、本業として見据えるにはかなり厳しい数字と言わざるを得ません。
どのようにすればお月謝を高く設定できるか、
ということをじっくり考えてみてはいかがでしょうか。
また、教室の広報・宣伝活動でチラシの配布は全くお奨めできません。
アナログ人間ということですが、頑張ってブログ作成に力を入れられることを
強く推奨します。(※その気になれば、決して難しいものではありません)
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3:しょう
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2014/06/19 (Thu) 15:23:27
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早速のアドバイスに感謝します。
月謝…安いんだなぁと感じました。この辺りの教室の相場と、高いと集まる訳がないという考えから4000円に設定してしまいました。
今からの値上げは保護者の方も抵抗があるのでは…と感じます。
社会人、シニア…ですよね…
場所が郊外の住宅地ですが大丈夫でしょうか。
やはり場所も探さなければいけないですよね。
ブログ、やってみます!動かないと始まらないですし。
生徒さんの時間設定を設けていない様ですが一度に何人ご指導されているのでしょうか?
また、生徒さんの待ち時間は生じないのでしょうか?
よろしくお願いします。
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4:東宮たくみ:
2014/06/19 (Thu) 15:44:52
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しょうさん
お月謝は、高価格ギリギリに設定してください。「相場」は無視して大丈夫です。
「私は、このような実績があります。指導内容も非常に分かりやすく、初心者の方にも
歓迎されています。皆様が通いやすい教室づくりの一環として、〇〇を取り入れています」
というように、いかにしょうさん自身が素晴らしい先生であるか、
そしてそのしょうさんが運営されている教室が素晴らしいものであるかを
しっかり説明すれば、それが付加価値となりお月謝の高価格化に繋がります。
いわゆる「安かろう悪かろう」に陥ってはいけません。
ご自身を安売りしても、ご自身が疲弊してしまうだけです。
また、私の教室は完全予約制としています。ですので、待ち時間は一切ありません。
これも、生徒さんをお待たせしないという付加価値の一つになります。
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5:東宮たくみ:
2014/06/19 (Thu) 15:46:36
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追記;
一回のレッスンでは、最大8名となっています。
1日あたり、4レッスンなので、1日では最大32名の方がお越しいただくことが可能です。
※木・土・祝は3レッスンです。
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6:しょう
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2014/06/19 (Thu) 20:33:33
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大変分かり易い具体的なアドバイスに感謝します。
自己紹介が未だでした。すみません。
しょう
宮城県仙台市
書道歴約20年
30代
書道に対する思いは、好きだけで今までやってきました。学生の頃は受賞が目標。社会人になり趣味に移行。結婚、出産時期に少し離れまた始めました。墨の匂いに落ち着き、書くこと、もっとうまくなりたいと思う気持ちだけで続けてきた気がします。
今は東宮さんが語る様に、私世代は日常用いる実用書に興味があり少しでもうまくなりたい方が多いです。冠婚葬祭にて書くときが恥ずかしいと…
級や段は関係無いんですよね…
そして、小学生は全く逆で履歴書に載せる資格が欲しい、願わくば受賞をとの保護者の本音を感じます。
私は未だ師弟関係があり、会に所属、安い月謝?でそのまま学生の指導をスタートしてしまいました。
ここからの脱却と月謝の値上げは難しく感じます。
せめて大人をターゲットに月謝の値上げ、ニーズに応える事を考えなくてはと思いました。何から始めればいいのか分からなくなりました。
東宮さんの教室に一度行こうかなと思う位です。
私ごときが高い月謝を設定し、人は集まるのでしょうか…
郊外でも集まるのでしょうか…
すみません。ネガティブですね。東宮さんの様な肩書きも無く、私が高い月謝なんてという思いがあるのと、月謝に見合う対価とは…と悩みます
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7:東宮たくみ:
2014/06/20 (Fri) 10:56:26
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しょうさん
なるほど、詳しいご紹介ありがとうございます。
中々難しい問題なのですが、ご自身のやりたいことと、世間の方が求めているものの
間に溝があると、そこを埋めるのにやや抵抗を感じるのかもしれません。
いわゆる書道界では、「芸術としての書」を目指す傾向があります。
作品を制作し、公募展などに出品し、受賞を目指すという方向性ですね。
この方向性のデメリットとしては、「収入に直結しない」ということです。
高価な筆・紙・墨や、出品料、手本代、指導料、受賞のお礼など、
基本的には出品者の懐からお金が出ていく一方です。
そうなると、冷静に、客観的に見た場合、これは「仕事」とは呼べないはずです。
モノやサービスを提供し、その報酬としてお金を得ることが仕事と定義するのであれば、
展覧会に作品を展示し、受賞を目指すことはやはり仕事ではありません。
であるならば、やはり発想の転換をする必要性が出てきます。
どのように転換するかと言えば、
「生徒さんのニーズに即したモノ・サービスを提供する」
ということです。「自分(先生)が作品を制作する」ことは、
生徒さんは特段望んでいません。生徒さんが希望することは、
「自分自身で筆やペンを持ち、文字を書く」ことなのです。
私は教室を開いてから、「自分のための作品制作」というものは一度もしたことがありません。
もちろん、公募展への出品も一切ありません。
生徒さんからの要望で作品を書き、それを販売することはありますが、
基本的に私が書くものは「お手本」です。
繰り返しになりますが、書道を仕事にしようとする場合、
発想の転換が不可欠になります。
もし仮に「作品を制作し、それを販売して生計を立てたい」
とお考えであっても、現在おかれている師弟関係は解消したほうが良いでしょう。
ただ、作品を売るより、教室を開いて生徒さんにきめ細やかな指導を提供することの
ほうが、よほど収益に直結すると私は思います。